午前3時。片手で赤ちゃんをとんとんしながら、もう片方の手で検索していました。

「離乳食 いつから」「夜泣き いつまで」「湿疹 アレルギー」

1時間後。手元に残っていたのは、知識ではなく不安でした。

この反省から、一度ちゃんと調べてみることにしました。アジアや日本の乳児に関する研究と、WHOやAAPのガイドラインを、整理してみたんです。

そしてわかったのは、問題は情報の量でなく順番だったということでした。

ARCHIVE / 1コマPANEL 1—11コマ漫画。深夜スマホの情報に溺れる父と、公的資料からはじまる5段の階段を上る父。「量より、順番」

育児情報は、量より読む順番

なぜ夜中の検索は、不安しか残らないのか?

原因は、種類の違う情報をごちゃ混ぜに読んでいたことでした。

育児の情報には、役割がはっきり分かれています。

  • 公的資料(母子健康手帳、こども家庭庁、厚生労働省、JIHS)……今日やることを決める
  • ガイドライン(WHO、AAP、学会)……原則を押さえる
  • 系統的レビュー(Cochraneなど)……全体の傾向を知る
  • コホート研究(JECSなど)……自分の状況に近いかを見る
  • 健診とかかりつけ医……うちの子の話にする

夜中の僕は、この5つを全部同じ重さで読んでいました。それでは決まるはずがない。

逆に、この順番で使い分けると、「すぐ行動するための情報」と「背景を知るための情報」を混同しなくなる。これが今回一番役に立った発見でした。


月齢ごとに、どこを見ればいいのか?

調べていて、月齢によって「使うべき資料の種類」が変わるのもわかりました。

時期 よくある問い まず見るもの
~生後1か月 何を準備するか、寝かせ方、気になるサイン 母子健康手帳、育児のしおり
1〜2か月 ワクチンの開始、調乳 JIHSのスケジュール、厚労省の食品安全情報
3〜4か月 体重の増え方、睡眠、同室・添い寝 健診、AAPの安全な睡眠
5〜6か月 離乳開始、鉄不足、アレルゲン WHOの補完食ガイドライン、小児科
7〜9か月 食べムラ、湿疹、事故予防 日本の食物アレルギーガイドライン、事故予防資料
10〜12か月 家族の食事へ、言葉かけ、発達 WHOの発達ガイドライン、健診

完璧にやる必要はないと思います。ただ、今の悩みがどの段の話なのかがわかると、検索の手が止まります。


このシリーズで書いたこと

調べたことを、5つに分けて書きました。全部、うちで実際に揉めたテーマです。

ちなみに、一番意外だったのはアレルギーの回です。信じていたことがひとつ壊れました。

にじパパTRANSMISSION

つまり、僕に足りなかったのは検索の時間じゃなくて、読む順番だったという話です。

まとめ

育児の情報は、量を増やすと不安が増える。順番を決めると、意外と楽になりました。

なお、この記事を書いているのも深夜です。人は学びません。

※このシリーズは、一人の父親が論文と公的資料を読んで整理したもので、診断や治療の代わりにはなりません。判断に迷ったときは、必ず健診やかかりつけの小児科で相談してください。また、予防接種など制度に関わる情報は変更されるので、必ず最新の公式情報をご確認ください。
主な参照先:こども家庭庁(母子健康手帳・健診)・厚生労働省(食品安全・予防接種)・WHO(補完食・発達)・AAP(安全な睡眠)・Cochrane・JECS。