前回(深夜のアイスとポテチは、意志の弱さじゃなかった)の続きです。

前回わかったのは、こういうことでした。寝不足だと食欲が増えるのは生理学。そして育児中の僕らに「7〜9時間寝ましょう」は、絵空事。

睡眠側で勝てないなら、防衛線は台所に張るしかありません。

今日はその話です。武器は3つ。たんぱく質と、鉄分と、鍋。

ARCHIVE / 1コマPANEL 1—11コマ漫画。台所で大きな鍋に肉と野菜を次々に入れる父。「全部鍋に入れれば勝ち」

寝不足の食欲には、台所で防衛線を張る

防衛線1:迷ったら、たんぱく質

寝不足の食欲に意志で勝てないことは、前回証明されてしまいました。なので、勝てる土俵に変えます。

たんぱく質は、三大栄養素の中でいちばん腹持ちがいいと言われています。少なくともうちでは、昼にちゃんと肉か魚を食べた日は、深夜のポテチに手が伸びませんでした。

さらに、前回の「寝不足のままダイエットすると筋肉から減る」問題。あれへの数少ない対抗手段も、たんぱく質をしっかり摂ることです。

実践はシンプルで、毎食「手のひら1枚分」の肉・魚・卵・豆腐のどれかを置く。これだけです。

深夜にどうしても何か食べたいときは、アイスの前にゆで卵かサラダチキン。味気ないのは、知っています。でも先にたんぱく質を入れると、アイスへの未練がだいたい半分になります。


防衛線2:授乳中の妻には、鉄分

これは僕のためではなく、妻のための防衛線です。

出産でたくさんの鉄を失ったうえ、体は回復の途中で、そこに授乳が続く。産後のママは、鉄が不足しがちです。

やっかいなのは、鉄不足のだるさと寝不足のだるさが、そっくりなこと。「眠いだけだと思っていたら貧血だった」は、珍しくない話だそうです。気になる症状があるときは産後健診や内科で相談してください。僕は専門家ではないので、ここは潔く丸投げします。

台所側でできるのは、鉄の多い食材の出番を増やすことです。赤身の肉、あさり、小松菜、豆腐や納豆あたりが優秀です。

野菜や果物のビタミンCと一緒に食べると、鉄の吸収が良くなります。逆に、穀類や豆類に含まれるポリフェノール・フィチン酸は吸収を邪魔するとされています。お茶やコーヒーもよく挙げられますが、今回見た資料には書かれていなかったので、断言はしないでおきます。

ただし出典には、こうした促進・阻害の効果は普通の混合食ではかなり薄まる、とも書かれています。組み合わせに神経を使うより、鉄を含むものが食卓にある日を増やすほうが早い、というのが正直なところです。


防衛線3:全部、鍋に入れる

ここまで読んで、「そういう食事を毎日作る体力があったら苦労しない」と思った方。正解です。僕もそう思っていました。

そこで鍋です。鍋は文明の利器です。

  • 包丁がほぼいらない。白菜も小松菜も手でちぎれるし、豆腐はスプーンで入ります。
  • 1品で完結する。たんぱく質も野菜も、全部同じ鍋の中。献立を考える脳の容量が、ほぼゼロで済む。
  • 洗い物が鍋1つ
  • 途中で子どもが泣いても、火を止めれば鍋は待っていてくれる。フライパンの炒め物は、待ってくれません。

うちの定番は、豚しゃぶ+小松菜+豆腐の鍋。あさりを足せば鉄分強化版になります。つまり防衛線1と2が、1つの鍋で同時に成立します。

締めの雑炊やうどんは、体重計と相談してください。僕は相談の結果、だいたい入れています。


【僕の結論】防衛線は、破られてもいい

ここまで書いておいてなんですが、深夜にアイスを食べる日は、これからもあると思います。

それでいいんです。前回書いたとおり、あれは意志の敗北ではなく仕様。破られた日は自分を責めず、次の日の夕飯を鍋にすれば引き分けです。

完璧な食事より、続く食事。育児と同じですね。

にじパパTRANSMISSION

つまり、アイスには今後も負けると思いますが、次の日の鍋で引き分けに持ち込むので実質無敗です。

まとめ

寝不足の食欲には、たんぱく質・鉄分・鍋の3枚で防衛線を張る。破られたら、次の鍋で引き分けに持ち込む。

なお、この記事はゆで卵を食べながら書きました。アイスへの未練は、宣言どおり半分くらいになっています。つまり、半分は残っています。

参考にした資料

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